更新日:2020.08.25
地震大国とも呼ばれる日本。自然災害はいつ発生するかわからないため、災害に耐える家づくりは大切な「防災」のひとつです。そこで建築基準法の中に「耐震基準」が設けられ、建築業者はその基準を満たすことが義務づけられています。
耐震とは、住まいの構造体そのものの強度のことを指し、地震の揺れに耐える基礎、構造にすることで建物の倒壊を防ぐことです。耐震には地盤も大きく影響するため、地盤調査も実質的に義務化されています。
耐震には専門的な知識が必要となるため、施主様が理解するのは難しいかもしれません。しかし、大切な家族を守るためにも、自分の家がどんな耐震対策が取られているのかは知っておくべきです。そこで参考となるのが、「耐震等級」です。
「耐震等級」とは、住宅の耐震性能を1〜3にランク付けした等級のことです。
・等級1:建築基準法の水準を満たしている
・等級2:等級1で想定する1.25倍の地震に耐えることができる
・等級3:等級1で想定する地震の1.5倍の地震に耐えることができる
ここで忘れてはならないのが、あくまでもこれを「目安」として捉えることです。耐震基準法の水準を満たしているからどんな地震が来ても大丈夫! と楽観することは危険。より安全に家族が暮らすためには、どんな災害への対策が必要なのでしょう。
現在の建築基準法通りに建てた住居は、基本的には地震が生じても建物が「倒壊」する可能性は低いと言えるでしょう。しかし、地震の規模が大きくなると、倒壊は免れても「損傷」する可能性はあることを覚えておきましょう。
だからと言って、「とにかく頑丈な家」というのは漠然としすぎていて、どこまで耐震対策をしてよいのかわからないですよね。そこで大切なのが「バランス」です。高いレベルの耐震等級を満たしていることに加え、どんな工法で家を建てるのか、また、使用する建材や部材、床材など耐震性の高いものをバランスよく選ぶようにしましょう。また、万が一の火災に備えた、耐火への対策も必要です。
住まいの災害への備えは、日々、進歩しています。建物自体の強度を上げて揺れに対抗する耐震のほか、揺れを建物に伝えない「免震」なども近年注目されている工法です。これらの最新技術を知るためには、住まいのプロに相談するのがベストです。
安心安全な家づくりは土地選びから始まっています。積極的にプロに相談し、施主様主導で地震に強い家づくりをしましょう。
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